2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

お払い箱的出向

一番厄介なのが「お払い箱」的出向である.親会社が,自社採用で,かつ「使えない」,「費用ばかりかかる」と判断された人間を子会社に「押し付ける」のである*1.親会社にとって,子会社は「優秀な人材を安い値段で提供し,無駄な人材を捨てることが可能な…

人材派遣的出向

親会社や同一グループ内の他の子会社で人手が足りないとき,助っ人として「出向」させるパターン.出向元は出向先から人件費を受け取ることとなる.これは単純な「人材派遣」である.

OJT的出向

グループ企業の子会社が,自社で採用した若手・新人や幹部候補を成長させ,広い視野を獲得させるために親会社に出向させるパターン.本人の成長と同時に,親会社での人脈の獲得も視野に入れた,「プラス指向の」出向である.このような視点で出向させられた…

「プロパー」の不遇

子会社採用の人間(「出向者」に対し,「プロパー」と呼ばれる)は,昇進に上限がある.それは,もともと「子会社」であるがゆえに,子会社のトップや部長以上の役職者は親会社の出向者,子会社設立時から参加している親会社出身者が独占しているからである.…

親会社-子会社間の「出向」

「出向」という言葉がある.グループ企業の親会社-子会社間や,子会社-子会社間で人事のやりくりをする際に使われる言葉+措置である.この,「出向」という言葉,何気なく使われているのだが,その目的,実態は大きく分けて3種類ある. ひとつは「OJT的」出…

上司を疑え.

また年功序列企業における「上司」は,当然一定以上の年齢に達している.なおかつ,いつ自分がリストラに遭うか判らないという危機的状況に身をおきながら,である.そんな人間が,自分のライバルとなり,自分の地位を脅かす可能性のある「出来る人間」を推…

バブル期のツケ

「職級」制度はもうひとつの危機的状況を生み出している.それは,バブル期という「企業にとっての採用難」の時代に大量採用した「使えない」人間がこぞって主任級の年齢に達してしまい,全人件費の半分以上,ひどいところだと7割以上が彼らへの報酬となって…

親会社と子会社

グループ企業には,当然,「親会社」を頂点とし,「子会社」「孫会社」を下層構成員とする「階層」が成立している.基本的に,「親会社」に就職することは困難であるが,「子会社」,「孫会社」に就職することは「親会社」に就職するよりは比較的容易である…

「職級」システム

年功序列を脱却できずにいる企業では,「職級」という考えに基づいて給与を決定している.入社後,1(高卒新人のスタート地点)→2(大卒新人のスタート地点)→・・・・→5(主任・係長級)といった数字やアルファベットで階級分けされた「職級」が歳を追う毎に上昇…

「課長」のために課をつくる

ある年齢に達し,上司の覚えも目出度く,課長試験を受けることになったAさんがいたとする.そしてこのAさん,TOEIC 等の点数も,小論文も,経理や営業系知識を問うマークシート試験,面接もパスして,見事「課長」の資格を得たとする. ここで,ふとAさんの…

中間管理職に就く人間とは?

大企業やその系列会社で課長クラスの役職に就くためには,通常,「課長試験」なるものを受けなければならない場合が多い.本来,この試験は課長級のポストにふさわしい人間を能力的,人格的に選別するために行うべきもので,年齢は関係ないはずである.しか…

国内企業で未だ根強い「年功序列」

ビジネス雑誌などでは「成果主義/能力主義の考えを給与に反映させることが主流になりつつある」と言われているが,それは本当だろうか*1 私個人としては,企業,行政,ありとあらゆる組織において,年功序列は未だに根強い,と感じている.だが,国の緊急課…

会計事務所

会計事務所とは、さまざまな会社の月次、年次の会計処理を請負ったり、会計処理が正しく行われています、という事実を証明することが主たる業務で、「日商簿記1級」、「公認会計士」や「税理士」、最近では「中小企業診断士」などの資格を持っている人間が勤…

とりあえず、このシステムの是非は問わないことにするが

日本と言う国の社会システムは、全体的に歯車が狂っているような気がしてならない。

「会計事務所」の影の機能

ここからが本題である。「税理士」という資格の試験は、一般人*1がいきなり挑戦すると非常に難しいものであるが、税務署員、すなわち税金のプロにとっては「当たり前」のことしか試験に出ないのである*2。これは即ち、税務署 OB は、「税理士」として簡単に…

前置き

前の職場で、顧客に提供するための業務系ソフトウェアの選定をしているとき、ふと思った。 「いまどき経理、会計業務はすべて電算化されているのに、なんで『会計事務所』なんて存在してるんだろう?未だにソロバン、紙伝票で処理しているような中小企業が相…

「学者馬鹿」に対し,「馬鹿学者」という定義の提案

実際好意的に「学者馬鹿」と呼べる人も数多くいるのだが,中にはこんな教員もいる. 研究実績をあげていない(学会や雑誌に論文を出すことも,本を執筆することも無い)*1 「教育者」としても失格(後進の研究者や研究室に配属された学生に対するサポートなども…

一般に「学者」以外の人が「学者馬鹿」と言う場合の対象

自分の研究に没頭し,「自分の世界」しか見えていない. 「それなり」以上の研究成果を挙げている 得てして「世間一般の(世俗的)常識」のどこか一部分が欠如 というような人に対して使われることが多いようである. この言葉は,ある意味「プラス」のイメー…

理想主義

一見、筋道だっている。しかしながら、例証に乏しい。 現実解を探すのが困難である。 自信過剰。他者への許容は基本的にない。 相手の論理への反例を探すには、自分自身もある程度の論理武装が必要。

上に挙げたものたちの変遷

通常は、「社会的な大人」になるに従い、上から順番に推移していく。 自分自身の力ではどうにもならないことがあるということや、いい意味で、己が他者によって「生かされている」ということを自覚したりすることで、人間は「丸く」なっていく。他者への寛容…

現実主義

ともすれば悲観主義。 俗物的。 理想はあくまでも「理想」と割り切る(現実解がすべて。朝令暮改ととられることも) 夢がない(あっても表には出さない)

妄想

論理性も、例証もない。 自己中心的見解、希望的観測。 被害者意識。感情的。 反例は「簡単に」見つかる

個人-個人 における「信用」,「責任」

個人間の「信用」,「責任」はビジネスにおける「信用」,「責任」とはかなり異なる.「あいつは信用できねぇ」という発言は,相手が言行不一致であったり,自分の期待を裏切るといった「行動」に対する主観的で,曖昧な不信感の表明であり,貨幣経済的な分野…

ビジネスにおける「責任」と「信用」

ビジネスにおける「責任」の基本は「納品」「支払/返済」となる*1.「有限責任会社」とか,「無限責任」という言葉がでてくることから,商法を調べれば,ビジネスにおける「責任」は何であるか,と言うことはすぐにわかる. また,ビジネスにおける「信用」と…

ビジネス,経済活動とは

モノや人,情報,エネルギーといった,ありとあらゆるものの"流れ"を"貨幣"というものの流れに変換する行為である.手段,方法論*1においては個々人の「努力」や「感情」が加味される場合があるが,企業活動の内容は最終的に4半期,半期毎の中間決算,年度毎の…

「ベンチャーは難しい」

何をもって難しいというのか,具体的な根拠を提示せよ. ベンチャーのみならず,企業経営の本質は基本的に単純である.材料*1を仕入れ,モノを作ったり付加価値を付け,客に売る,という企業活動はどんな企業も一緒である. ベンチャー企業を起こす際の最初…

市場調査,ニーズは必須である.

ビジネスのサイクルを学習せよ. サイクルの基点である,起業や事業拡大を行うためには資金調達が必須である.資金を調達するためには,顧客ターゲットは誰で,どういった手段で,どういったものを,どういった販売経路で,どれくらいの量提供する,というビ…

社員は責任を取らされている

ビジネスは「企業」対「顧客」で行われる活動であり,「社員」対「顧客」で行われるわけではないという点を理解せよ. 左遷や減俸,クビという直接的な責任の取り方の他にも,その会社が倒産するとか,会社の信用失墜→売上が激減/株価暴落 となれば,社員に…

ちなみに筆者の身分

偉そうなことを書いているので,一応自分の身分を明かすと, 以前はメーカー系SI業者にSE(ネットワーク+データベース)として勤務していたが,今現在は零細企業の経営者であり,かつ大学院生でもある.ただし経営している業種はIT関連ではない.

学生の責任

自明ではない.何が学生の責任なのか明確にせよ. とりあえずは「国民年金」の支払いくらいしかないのでは? 勉強する/しない,卒業する/しない,就職する/しないという選択も含め,学生が負っている「責任」はあくまでも「本人に対する責任」であり,昨日,…