2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

隠喩を理解できないのなら,直喩で.

「無責任な言動」という言葉で曖昧に記述したが,本当に言いたかった問題点は「経済活動の基本原理」を理解せぬまま,採算を度外視した無茶な要求を付きつけてきたり,企業という枠組みの中でしか動くことができない会社員を相手に,その枠組みを逸脱させる…

やりがい

確かに必要である.が,「やりがい」は人生論,哲学と言う解の無い領域に属するものであり,根拠の提示が非常に困難であるため敢えて触れたくない部分である.ちなみに,一般論や経済的な文章を展開する際に,これらの領域を持ち出すことは単なる感情論にな…

どこかから電波が飛んできたので(笑)

少しだけ受け応えることにする.しかし,その電波の目指している方向が見当違いの方向なので,議論のしようが無い.論点が噛み合わない場合,それは議論とは言わないので,禅問答風に応えることにする.

会社が資金調達先に負う責任

他方,新規に企業を起こしたり,既存企業が規模を大幅に拡大するためには,それなりの初期費用が必要になる.そこで,資金調達先(株主や銀行等)から金を借りることになる.と同時に,彼らに借金を返済する義務を負うことになる.更には「配当金」や「利息」…

社員が会社に負う「責任」

逆に,「社員」には,「アルバイト」以上のモノが求められる.企業に所属すると,ありとあらゆる項目(税金,保険料等)で天引きされ,手元に残る金額は「額面」の半分以下,という給与明細を見ることになるのだが,この給与明細や,年に1,2回行われる昇給や人…

企業の社会に対する責任

企業は社会に対しても責任を持つ.自社のサービス,製品が,特定顧客ではなく,不特定多数の人間にも影響を与える場合(自動車業界,石油業界,家電業界が環境問題を抱えていたり...といった状況が一番わかりやすい)があるからだ.また,「雇用責任」という社…

結局何が言いたいのか

植木等は「サラリーマンは気楽な家業ときたもんだ」なんて言葉を映画の中で言っているが,これは全くの嘘である*1.通常のサラリーマンや経営者は,家庭,社内,社外,そして社会と,ありとあらゆる方面に対しての「責任」という名の十字架を背負い,ゴルゴ…

会社が顧客に負う責任

企業と言う組織は,営業部門が製品/サービスを顧客に提供し,その代価として顧客から金を頂戴するという組織である.顧客は,企業が提供する製品/サービスに見合うだけの金額を支払うのである*1.それゆえ,企業は顧客に提供したモノやサービスに対し,「こ…

「アルバイト」の責任範囲

学生のアルバイトによる収入は,基本的に時間×時間単金での算定方法しかない.つまり,働いた分だけ見返りがくる訳で,「仕事の質」は算定基準として勘案されていないのである.それゆえ,実際に働くアルバイト側で「自分の仕事」に対して痛切に責任を感じる…

学生,教員と「フツーの」社会人との違いの本質

やはり,「責任」という部分であろう.今日は,この「仕事に対する責任」の構造とその発生理由等を考えてみる.

学生・大学教諭と一般的な社会人の違い-2

昨日は時間切れにより,尻切れトンボ状態になってしまったので,ここまでは書いておこう,と思っていた部分を書き足す.

一般企業の「会社員」という身分の特徴

収入源は企業からの給与 時間に制約がある(就業時間。フレックスの場合でも、「コアタイム」と呼ばれる、「最低限、勤務していなければならない時間」が存在する) 「企業」という組織に貢献することが本業(部署によって貢献する内容が異なる*1 ) 成果物(アウ…

大学教諭という身分の特徴

収入源は組織(独立行政法人[国立大学]、自治体[公立大学],企業[私立大学])からの給与+執筆料 時間の制約はあってなきようなもの(自分が担当している講義の時間+会議などの時間を遵守すれば問題ない) 研究が「本業」 成果物(アウトプット)は「学術論文」、「…

大学(院)生という身分の特徴

基本的に収入がない(親からの仕送+アルバイトが基本) 時間の制約が(全く)ない 勉学・研究が「本業」 成果物(アウトプット)は「答案用紙」,「レポート」、「(卒業/修士/博士)論文」 結果(リターン)は単位,学位

(番外)自営業者,経営者の場合

ここで,敢えて触れなかった個人事業者,自営業者,経営者に関して考えてみたい.これらに属する人々は,以下のような特徴を持つ 「やりたいこと」ができる*1 個人事業者,自営業者の場合は,「やりたいこと」と「できること」,「飯の種」が一致している*2 …

「やりたいこと」と「できること」,そして「飯の種」

学生の場合は,「やりたいこと」を胸に抱いていても,「できること」に一致していることはあまり無い.しかしながら,学生であれば,今できないことであっても,それが「やりたいこと」であれば勉強する時間は十分にある. 大学で教鞭をとる研究者の場合は,…

はじめに

新学期シーズンである。社会人学生(院生)である私も、新入生との顔合わせの時期である。そんななか、実生活で常々感じている大学(院)生、大学教諭*1と一般企業の人間の根本的な思考のずれを題材に、これから数日間、考えをまとめてみたい。 *1:蛇足だが、…

ネットワークインフラ分野: 土管屋の宿命

ブロードバンド普及率が韓国を抜いた,と言って喜んでいたのも束の間,そろそろ都市部では飽和状態となりそうなのがブロードバンドを売り物にしている通信キャリアである. 「道路が整備されました.でも田舎は全然です」という現状の次の展開は地方への展開…

ソフトウェア開発分野の兆候:オフショア開発

ソフトウェア開発の分野においては,オフショア開発*1が採用され始めている.これは,下請けとして使っていた零細ソフトベンダーや派遣の人間の人件費すら「高い」という認識を大手SI業者側で持ち始めたことが根底にある.また,下請け業者側で人件費の高騰…

SI業者

零細SI業者は非常に厳しい.技術が汎化することで,下手なSI業者/ITコンサルよりも,顧客の方が知識が上,という笑えない事態が今現在実際に起こっている.まず何より,セキュリティを考慮しなければならない,サーバ構築を伴うSI業務分野全体がアウトソーシ…

まず最初に

取りとめも無く3回にわたりこのタイトルで書いてきたが, 現時点での私なりの結論を記しておきたい.あと1,2年は成長産業であろうが,その後はわからん.でも不安要素は多数と言うところであろうか.「ドッグイヤー*1」と呼ばれるこの業界,一寸先は闇である…

「SE常駐」を要求する顧客〜求めているのは「万能の天才」

「SE」と呼ばれる人間が客先に常駐する,という慣習が根強い.今現在,メーカー側としてはこの慣習を断ち切りたいと考えているのだが,顧客,しかも優良顧客が要求する場合が多いため,断るに断れない状況に陥る場合が多いようである. 実際,筆者も半年だけ…

「SE*1」という職業

「SEの生態」とか「SEの50の鉄則」といった類の名前の本が多く出版されているが,そもそも「SE」とはどういった職業なのだろうか. 「SE」という単語は,オフコン(汎用機 *1 )全盛の時代に誕生したようだ.オフコン+ダム端末のシステムを構築する職業が「SE…

週刊化

また1週間,間をおいてしまった. 「日記」システムに間借りしている雑文置き場,と割り切っているので,敢えて「日単位」である必要は無いのだが,やはり,大本のシステムは「日記」ベースなので,「毎日書かなければ...」との必然性の無い強迫観念が生じる…