会計事務所

会計事務所とは、さまざまな会社の月次、年次の会計処理を請負ったり、会計処理が正しく行われています、という事実を証明することが主たる業務で、「日商簿記1級」、「公認会計士」や「税理士」、最近では「中小企業診断士」などの資格を持っている人間が勤務している。場合によっては中小企業経営者の会計業務や企業経営全体の相談役としての機能も果たしている。
ほぼすべての企業がソロバンで経理処理を行っていた時代は、「自分の『仕訳処理』はこれで正しいのか? 計算違いはないか?」といった会計処理の不安を解消するためのコンサルタント的な機能と、後で述べるもう一つの重要な機能が、企業と会計事務所を結びつける要素であった。しかしながら、冒頭で述べたように、今現在、財務、会計業務はほぼ完全に電算化している。仕訳作業も、「何を買った(支払った)か」、「何を売った(支払ってもらった)か」のデータを投入すれば自動的に振り分けてくれるシステムも存在する*1。それゆえ、会計事務所の「経理コンサルタント」としての機能は、ほとんど必要ないはずなのである。しかしながら、「会計事務所」は未だに根強く生き残っている。それは何故だろう。

*1:結構膨大な量のカスタマイズが必要だが...