書籍

ふと考えたこと

苅谷剛彦による書評 新自由主義,「小さな政府」を目指すなら,公務員や国会議員全員の給与を一律「最低賃金」まで引き下げても問題ないよな?とふと考えてしまった. モチベーション低下に伴うサービスの品質低下と,「最低賃金」自体をお役所が引き上げて,…

「荷宮和子」という人

「中公新書ラクレ」という新書ブランドがある.その中で,短期間の内に3冊も上梓した人がいる.「荷宮和子」なる人物である.この人物が上梓した書籍はタイトルや,帯に記載されている紹介文に惹かれるものがあるため,書店で立ち読みをして見ると,極めて質…

新書

「パラサイト社会のゆくえ」 山田昌弘,2004,筑摩書房(isbn:4480061959) 同著者による「パラサイト・シングルの時代」(1997)の続編。1997年当時の「パラサイト」は経済的に自立しながらも「寄生」する若年層が大半だったが、失われた10年という社会基盤の変…

新書

「帰ってきたもてない男 - 女性嫌悪を超えて」 小谷野敦,2005,筑摩書房(isbn:4480062467) 本書全体が筆者の戦略,意図に裏打ちされた内容、筆致なのかもしれないが、ここは敢えて筆者が想定する素直な読者となってみたい。相変わらず正直な(または正直な告白…

今日読んでいる本(企業人材,労働市場関連)

「ジョブ・クリエイション」 玄田有史,2004,日本経済新聞社(isbn:4532132738)ニート関連の話題でTV等のマスコミにも登場するようになり,一躍有名になってしまった玄田氏の著書.前半の圧倒的なボリュームの統計解析データは圧巻.説得力もある. 個人的には…

自宅書棚から掘り返してきた本

「現代の資本主義〜構造と動態」 御茶ノ水書房, 編集代表 馬渡尚憲, 1992,isbn:4275014642 学部時代の「教養科目」で指定された参考書。 当時は純粋理系の人間だったので、購入したものの全く読んでいなかった代物。 今読んでみると、だいぶ偏っているかも・…

本日購入の新書

「あいまいな日本の私」 岩波新書,大江健三郎,1995,isbn:4004303753 ノーベル文学賞受賞記念講演を含む講演集。 「井伏さんの祈りとリアリズム」に至って、泣いた。 「日本の経済格差」 岩波新書,橘木俊詔,1998,isbn:400430590X 一連の「階層化」系の論文で…