新書

「パラサイト社会のゆくえ」

山田昌弘,2004,筑摩書房(isbn:4480061959)
同著者による「パラサイト・シングルの時代」(1997)の続編。1997年当時の「パラサイト」は経済的に自立しながらも「寄生」する若年層が大半だったが、失われた10年という社会基盤の変革期を経てパラサイト・シングルも変容していった、という内容。山田の最も最近の著作である「希望格差社会」(isbn:4480863605)よりも前に読んでおくべきだったが、「希望格差社会」の方を先に読んでしまっていた。なので、「後追い」の状況ゆえ、感想も特になし。

「歴代首相の経済政策 全データ」

草野厚,2005,角川書店(isbn:4047041823)
単なる年表として利用。

「義務教育を問いなおす」

藤田英典,2005,筑摩書房(isbn:4480062432)
元、東大教育学部長、現ICU教授にして中央教育審議会義務教育特別部会委員の藤田のこの著書。いまだ未読のため、詳細な言及はできないが、目次をみる限り、「ゆとり教育」を批判するような項目が並んでいる。
著者のこれまでの経歴、そして今現在の立場を考えてみると、「あなたがゆとり教育を推進したんじゃないんですか?」という疑問が浮かんでくる。それゆえ、これからじっくり読んでみる予定。
[2005/08/19 追記]
藤田の経歴、発言をWeb で調べてみたところ、この人の発言は筋が通っている。(しかし、まだ読み終わっていないのでこの本の最終的な評価はまだ下せない)