この分野だけは・・・

中国“就職氷河期” 学生急増、大卒半数以上就職できず

 中国で、大学卒業者のうち半数以上の就職が決まらない未曾有の就職難が起きている。国策で大学生が急増したことなどが背景だが、大量の青年が仕事に就くことができず「過激な行為に走る若者が出ないか」(上海の研究者)と社会的影響を懸念する声も出ている。
 北京大などが最近発表した「大学生の求職と就職状況調査報告」によると、今年卒業の大学生のうち五月末時点で就職が決定または内定したのは49%。残りは「求職したが見つからなかった」(27%)「すぐに就職したくない」(15%)など。就職難の最大の理由は卒業生の急増だ。高度経済成長下で高学歴の人材増を急いだ結果、2004年に約280万人だった大学などの卒業者は今年413万人と増加。多くの大学生は大都市で高給を求めるため雇用側の要求との不適合も指摘される。

[産経新聞,共同通信]
(07/20 01:27)

経済の高度成長と環境問題の勃発,そして経済発展を武器に国際社会での影響力拡大を目指す,というマクロ的な現象が1960年代〜70年代における日本の状況と酷似している現在の中国.
経済状況だけを見れば,日中間に横たわる経済史的な40〜50年分の遅れを取り戻し,追い抜こうとしている,と見ることが出来るのだが,こと就職状況に関しては,10〜15年分の遅れしかないようです・・・