森のくまさん

クマも満足?ブナの実豊作 山形・月山

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今年大豊作となったブナの実=山形県西川町の月山

 山形県の月山一帯のブナ林で、ブナの実がこの秋、2000年以来という「大豊作」になっている。西川町にある県自然博物園によると、豊作は10年に2回程度しかない貴重な「秋の実り」だ。

 月山の中腹はほとんど落葉し、晩秋を迎えている。月山でツアーを企画しているNPO法人「エコプロ」の白田孝人代表が、地面に落ちた葉をざっとかくと、三角すいの形をしたブナの実が無数に転がっていた。「ブナの実が多いせいで、林全体が茶色がかって見えるほど」(白田代表)の豊かな実りとなった。

 同博物園の調査では、「凶作」「並作」「豊作」と続いたり、2年連続の「凶作」となったりで、規則性は説明できないが、豊作は10年に2回程度のペースで訪れるという。

 ブナの実は殻を取って食べると、香ばしさがあって美味。ツキノワグマも越冬のためにブナの実を食べるという。「これだけ豊作だったら、餌に苦労はしないな」と白田代表は笑って話した。

[河北新報, 2005/11/5]

昨年は,各地で熊の被害が大きかった.今年は幾分減るんでしょうか.
だけど,昨年から言われていることは,里山の減少,要は熊の生息環境が減少している,という事実なわけで,乱開発がとまらぬ限り,また再発する可能性大.