自然との共棲について考えてみよう.

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建設現場からカブトムシ幼虫 小学校に贈る

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幼虫を受け取る亘理小の児童

 宮城県亘理、山元両町で建設が進む常磐自動車道の土取り場で生まれたカブトムシの幼虫がこのほど、両町の全11の小学校にプレゼントされた。来年7月にはさなぎが羽化し、成虫になるという。

 贈ったのは常磐道の建設に携わる東日本高速道路奥田建設(仙台市)。常磐道は盛土構造のため、山元町に土取り場を確保してある。土取り場で雑木を伐採し、チップにして2年ほど堆積していたところ、カブトムシの幼虫が生息していることが分かった

 2社は町教委を通じて児童へのプレゼントを打診したところ、最近の昆虫ブームもあってどの小学校も歓迎。全校にそれぞれ幼虫60―80匹のほか、高さ1.5メートル、縦横各2メートルの飼育小屋やチップ1立方メートルなど、飼育と観察に必要な一式を贈った

 亘理小での贈呈式に臨んだ科学クラブ部長の6年生菅原壮登(まさと)君(11)は「みんなで力を合わせて、立派な成虫に育てたい」とお礼の言葉を言った。奥田建設の奥田潔常務は「資源の有効利用ができてうれしい。ふるさとの豊かな自然を知り、小さな命を慈しんでほしい」と話していた。

[河北新報 2005/11/4]

子供達にプレゼントしよう,と考える建設会社の心意気は捨てたもんじゃない.