珍しく、「フライデー」誌が・・・

「ドンキ、高校偏差値で採用差別」 判決「記事は真実」
2005年10月26日21時11分

 「従業員を出身高校の偏差値を基準に採用している」などとする雑誌「フライデー」の記事で社会的評価を低下させられたとして、日用品などを販売する「ドン・キホーテ」(東京)が出版元の講談社などを相手に、1億1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。野山宏裁判長は「記事は真実と認められる」として請求を棄却した。

 問題となったのは、04年7月2日号の「告発 偏差値45以下は(落) に厚労省も激怒!『ドン・キホーテ』が作った『不採用高校リスト』」と題する記事と、続報の同年7月9日号の記事。同社側は「記事は虚偽で、『完全実力主義』の理念を否定する悪質なもの」と主張していた。

 この記事をめぐっては、「要注意高校リスト」に記載された高校の卒業生である同社従業員3人が「精神的苦痛を受けた」と講談社側に損害賠償を求めたが、野山裁判長はこの請求も棄却した。

[asahi.com]

出身高校で差別するのはやはり如何なものかと。
仮に「業績のいい社員の出身高校を調べたら、それなりの偏差値の高校を卒業した人間が多かった」、とか、「採用試験のペーパーテストで、ボーダーに満たなかった受験者の出身高校には、こういうところの人が多かった」という結果の統計が出てきたとしても、これは大して問題はない。事実は事実だから。
だが、ここで問題になっているのは、試驗も行わせず、採用や受験の機会までを奪っている企業行動、企業倫理である。
今回のドンキの企業行動には、必要性、蓋然性、必然性、妥当性、いずれも認められまい。