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中学教諭がいじめ、女子生徒が不登校に 鹿児島
2006年10月24日12時55分
 鹿児島県奄美市の市立中学校で、2年の女子生徒(14)が、1年の時に担任だった男性教諭(30)からいじめを受けたとして昨年9月から不登校になっていることがわかった。学校側は「生徒に対して不適切な対応や表現があった。大変申し訳ない」と、いじめがあったことを認めている。

 生徒は昨年6月まで同校に在籍していたが、いったん市内の別の学校に転校し、同9月に再び転入した。

 学校側によると、教諭は生徒が転入した直後の同9月、生徒に学習プリントや体育大会で使うはちまきを渡さなかったり、日直を飛ばしたりした。朝礼で出欠をとる際に名前を呼ばず「次の人」などと言ったりした。教諭は正式に教員採用されて1年目だった。教諭は「意識してやったことではないが、生徒を傷つけたことは大変申し訳ない」と話しているという。校長も「教師としての不適切な対応は許されない。大変申し訳ない」と話した。

 教諭は生徒が不登校になった直後から、何度か生徒の自宅を訪れて謝罪。他の教諭も生徒の相談に応じるため自宅を訪れたが、生徒は今年3月から教諭たちに会うことをほとんど拒んでいる。今月には学校に「人生をだいなしにされた。死んでやる」との手紙を出した。

 生徒の保護者の要望を受け入れ、教諭は今年3月の終業式で1年生全員の前で保護者に謝罪したという。

 奄美市教委によると、2月に生徒の保護者からいじめの訴えを受けた。学校側も認め、3月に教諭を口頭訓告処分にしたという。折田浩仁・学校教育課長は「教育委員会を含め、教師側の責任だと深刻に受け止めている」と話した。
[asahi.com]

採用1年目であるこの教師、年齢が30歳。ということは民間企業での社会人経験有りの人間が進路変更で教員となった、という特殊な状況で無い限り、大学卒業後7〜8年(院卒なら5〜6年)もの間、就職浪人を継続していたことになります*1。そしてその間に精神が歪んでしまったんでしょうかねぇ。逆の見方をすれば、最初からどこかおかしかったから正規に採用されなかったのかもしれません。いずれにせよ、この教員は不適格者です。

ここ1,2年、団塊世代の大量退職に備えるためだけに、教員の採用枠を広げている自治体が増えています。ですが、「免許は持っているものの、人格的に不適格な人間」までをも採用する必要は無いと思います。採用枠はあくまでも「枠」であって、必ずそれを充足させなければいけない、なんて事情は存在しません。選考の結果、必要最低限以上の能力と人格を併せ持った人間の数が不足したとしても問題ないのですよ。枠に満たない場合は、「人件費が浮いてラッキー」と考えればいいんです(笑)。とにかく、教育に携わる人間を採用する際は、採用試験の時点で、人格的な部分を重視することが、とにもかくにも必要ですよ。

*1:非常勤講師などは経験しているのでしょうが