民間企業なら当然「クビ」ですがな。

出勤は5年間で8日 でも給料はほぼ満額 奈良市職員
2006年10月22日00時43分
 奈良市の男性職員(42)が病気を理由に休職・休暇を繰り返し、5年間の出勤日数が8日しかないことが分かった。給料はほぼ満額が支給されていた。休み中に庁舎に頻繁に出入りしていたといい、市は虚偽申請の疑いもあるとして職員から事情を聴いている。

 市によると、男性職員の最後の出勤は昨年12月23日。今年は年次休暇、病気休暇を相次いで取って1日も出勤していないという。2、4、5、8月にそれぞれ違う病名で診断書を提出、休暇を取り直していた。

 しかし、市の調査で、職員は休み中に庁舎に入り、市発注の工事などを親族の建設会社と随意契約するよう担当職員らに依頼して回っていたことが判明。職員は市に、「個人的な働きかけはしていない。地元の要望をあげていただけだ」と説明する一方、長期の病気休暇・休職については「反省しています」と話しているという。

 藤原昭市長は「虚偽申請の疑いも視野に入れて調査した上で、厳正に対処したい」としている。
[asahi.com]

民間企業の「会長」とか「名誉顧問」といった、あくまでも名誉職である人間ならばいざ知らず、民間企業に勤務している人間で、中間管理職以下の人間が5年間で8日しか出勤していない、なんて状況には決してなりません。なぜなら、そんな異常な状況に陥る前に、さっさとクビを切られるから。
それにしてもこの公務員、病欠扱いの筈なのに、市役所に出入りして、業者の口利きですか?汚職疑惑も抱えてるんですね・・・ ひでぇなこりゃ。
この公務員、年齢を考えるとそれなりに「いい額面の」給料をもらっているはずです。奈良市民の皆さんはこんな非常識な公務員の給料のために市民税を払っていたんですね・・・ご愁傷様です。

(そして続報です)

奈良市職員の「過剰病欠」、新たに4人判明
 奈良市環境清美部の男性職員が病気休暇・休職を繰り返し、5年間で8日しか出勤していなかった問題に絡み、ほかに4人の職員が同様に不自然な病気休暇を繰り返し取っていたことが22日、市の調査で分かった。

 いずれも環境清美部の男性職員で、市人事課は「公務員としてふさわしくない行為。さらに調査を進めるとともに処分も検討する」としている。

 市は、記録の残っている2001年1月から今年8月まで調査。新たに過剰な病気休暇取得が判明した4人の中には、この間に計182日しか出勤していない職員や、186回も病気休暇を取った職員もいた。3日出勤しては3日病欠するなど不自然な形だったという。

 規定では、同一の病気で認められる休暇は90日間で給与は満額支払われるが、それ以降は休職扱いとなり給与も2割減額。4人のうち3人が1回ずつ休職扱いになっていたが、いずれも互助会から補てんを受けたとみられるという。
〔共同:日本経済新聞〕 (14:23)

その部署全体が「不要な部署」なんですな。

(さらに追記)
TBSのNews23を観ていたら、この職員、ベンツCLで市役所に乗り付けてたよ(絶句)
そして、朝日の記事で「親族」と表現されている人間は妻らしく、妻が経営する建設会社の営業として市役所に出入していたんだってさ。
それにしても、この問題の背後には同和問題も絡んでいたとは・・・根が深すぎ。
そう言えば、京都市役所のケースワーカー絡みの不祥事も同和問題が絡んでいたような・・・