たしかにそれは展示できないよな・・・

デザイン審査で大人のおもちゃ、性能試せぬと展示中止
 デザインや機能性に優れた製品などを選ぶ2006年度の「グッドデザイン賞」を選定するため、8月下旬に開かれた審査会に、都内のメーカーがいわゆる「大人のおもちゃ」を展示しようとしたところ、主催者側が急きょ、中止させていたことがわかった。

 「性能や機能を試す方法がなく、審査できない」というのがその理由。しかし問題のおもちゃは展示に先立ち、第1次審査の書類選考をパスしていたため、主催者側は非を認め、出展実費などをメーカー側に弁償するという。

 問題のおもちゃは男性用で、グッドデザイン賞の「商品デザイン部門」で書類選考をパス。約2500点が対象の第2次審査は8月22、23日に都内の会場で行われ、23〜26日は一般に展示される予定だったが、このおもちゃだけは「審査対象外」として展示されなかった。

 メーカーの社長(39)は、「問題があるなら、なぜ最初から対象外としないのか」と、同賞を主催する「日本産業デザイン振興会」(山口信夫会長)に抗議。同振興会は、2次審査段階で外した不手際を認め、出展にかかった経費や展示の手数料などを弁償する意向を社長に伝えた。

 同振興会の塚本博志専務理事は、「社会通念上、展示にふさわしいかどうかという点を重視した。こうした種類の製品の応募があったのは初めてで、対応に問題があったのは事実」と話している。一方、メーカー社長は、「社員が一丸となって情熱を注いできた製品だけに、展示できなくて残念。ディスプレーなどの制作費に300万円以上かかった」と話している。

(2006年9月2日3時3分 読売新聞)

会場で試されても困りますが、「ものづくりの現場」の人たちにとっては、やはり何らかの情熱が無いと続けていけない、ということも事実です。
それにしても、このメーカー、よくもまあ「グッドデザイン」に応募しよう、と思い至ったもんですなぁ・・・