たぶん,成果は上がらないと思うよ.個人的に.

中国農村「韓国に学べ」 近代化運動、35万人視察計画
2006年07月26日22時25分
 農村改革を進める中国が、農村幹部の韓国への視察研修に力を入れ始めている。70年代に韓国が推進した農村近代化運動「セマウル(新しい村)運動」を学ぼうとの動きだ。中国の報道によると、韓国側もこうした動きを歓迎しており、中長期的に35万人の研修を受け入れるとしているという。

 中国政府は「新農村の建設」といったスローガンを打ち出し、深刻化する都市部と農村部の格差是正を進めようとしている。一方、「セマウル運動」は朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が提唱した国民運動。当時は批判もあったものの、現在では農村づくりの成功例として、発展途上国からの関心も高い。中国もこの経験を学ぼうとの姿勢のようだ。

 今年4月以降、瀋陽市が計113人の担当者らを派遣したほか、上海、湖南省重慶などから代表団の韓国行きが相次ぐ。中国紙「財経時報」などによると、今年の派遣者数は計1万人程度になる見通し。韓国側は今後3年間で3万人の受け入れ準備を進めているという。
[asahi.com]

韓国において農村の近代化が成功した理由は,都市部と農村部が近接していたゆえに,文化的・経済的交流が発生し,相互補完の関係を構築できたからでは?,と解釈することが出来ます.それは,韓国の国土面積を考えればすぐ解ること.
ところが,現在の中国は,国土面積がでかい上に,発展を続ける沿岸部と,文化的,経済的交流の無い「ど田舎」の内陸部,という二極化が進んでいるわけです.韓国をモデルにしても,あまり意味は無いような気が・・・
都市部に近い農村が韓国をモデルにするのであれば,良い影響が出てくるかもしれませんけどね.このニュースに出てくる中国の都市名はやはり沿岸部寄りの都市が多いので,彼等も同様に考えているのかも・・・(本当のど田舎の担当者は視察予定が無い・・・国内で情報に偏りがあることの表れですな)
ちなみに,中国の農村改革,といえば毛沢東が存命中に『大躍進』なんてのを実施したことがありましたねぇ.『大躍進』ではなく,『大失敗』だった訳ですが.
大躍進との違いは,「外に目を向けている」ことでしょうか.その点だけは評価に値するかもしれません.