金額の事だけ考えれば,京都の生活保護横領なんて目じゃないです

PC大量詐取の疑い、東芝関連元社員逮捕 計3万台か
2006年07月26日11時45分
 東芝の関連会社の元社員が、パソコンメーカーに発注を繰り返し、約5000万円相当のノートパソコンをだまし取ったとして警視庁は、東芝エルイートレーディング(東京都千代田区)の元商品部担当参事鷹合一哉容疑者(49)=横浜市旭区東希望が丘=を詐欺容疑で逮捕した、と26日発表した。00年12月から約1年8カ月間にパソコン約3万台、約60億円相当をだまし取ったとみられ、同庁が裏付けを進める。

 捜査2課の調べでは、鷹合容疑者は02年7〜8月、取引先のパソコンメーカー2社に発注し、パソコン約230台、約5000万円相当をだまし取った疑い。容疑を認めている。

 発注先には、宅配便会社の支店に商品を送付するよう事前に連絡しておき、支店に商品が届くとすぐに買い取り業者に売りさばいて換金していた。発注伝票の処理などをほぼ1人で担当していたため社内では発覚しなかったとみられる。換金した金は一部を以前の犯行の穴埋めに充てたほか、遊興費に使っていた。

 詐取額がふくらみ、穴埋めが追いつかなくなったことから02年8月、自ら上司に犯行を明らかにした。
[asahi.com]

なぜこんな犯行が可能だったのか,ということの一因は,対象がノートパソコンに限られていた,ということでしょうね.決してかさ張らず,なおかつ単価も(相対的に)高い.
それから,犯行を上司に明らかにした時期についても考えてみた,パソコン価格が暴落した時期だ.つまり,価格暴落と共に,運転資金が枯渇したんでしょうねぇ(同じ台数を売りさばいても,売上げ金額よりも以前仕入れたものに対する支払金額のほうが高くなる,ということ.)
それにしても,犯人が自供するまで詐欺行為に気づかなかった会社のチェック体制っていったい・・・