老鋪の幕引き

月刊アスキー」、臨時休刊で「脱PC」へ
2006年07月18日19時09分
 パソコン関連などの出版事業を手掛ける「アスキー」が、77年創刊の「月刊アスキー」について「パソコン総合雑誌」の看板を下ろすことになった。18日発売の8月号(通算350号)で「卒業宣言」を掲載。9〜11月号を休み、10月発売の12月号から内容を一新する。「月刊アスキー」の誌名は残す。

 パソコンとインターネットの普及に伴い、老舗(しにせ)と呼ばれるパソコン雑誌の廃刊・休刊が相次いでいる月刊アスキーの最近の発行部数も、最盛期の2割程度の約4万部に低迷。アスキーは「誰もがパソコンを使いこなす時代になり、創刊以来の使命は果たされた」としている。「卒業後の進路」は明らかにしていないが、業界関係者によると「IT(情報技術)ビジネス雑誌」として生き残りを図るようだ
[asahi.com]

月刊アスキーは,小遣いが少ない状況にあった中学生・高校生の時代,書店でよく立ち読みさせてもらっていました(書店,及びアスキーの方,すみません).それというのも,インターネットが存在しない時代は雑誌メディアが最も身近で,情報鮮度も高い情報ソースだったから.
インターネット普及後,(漫画以外の)雑誌メディア全般が低迷傾向,という潮流は抗いようのないもの,ましてや,情報を欲する側である読者自身がインターネットのヘビーユーザーであるこの雑誌の命運は,インターネット興隆,普及が明確になった時点で最初から決まっていたようなものであろう.
それでも個人的にお世話になった雑誌であり,それなりの恩義を感じているので,ちょっとだけ感慨深い.
私の個人的予想ですが,内容一新後の月刊アスキー(仮に「月刊アスキーNEO」*1と呼ぶ)は,「頑張ってはみたものの,結局廃刊」になってしまうんでしょうねぇ・・・基本的にビジネス分野は日経の独壇場で,そんな日経ですら廃刊/統合雑誌が増えているわけですから.

*1:NHKの「サラリーマンNEO」の影響大