安直に 「100ます計算」を形式的に真似する教員に警鐘です

学力向上七つのカギ 公立小中の底上げ策、研究者調査
2005年11月07日10時56分

 一人ひとり異なる環境にいる子どもたちの学力格差をどう乗り越えるか。公立学校が抱える根本的な課題に取り組むため、8人の研究者が11の公立小中学校に1年近く通った。そこで見えた学力向上策のカギは七つ。「子どもを荒れさせない」「チーム力を大切にする学校運営」など、学校づくりの原点が並んだ。計算ドリルだけでは学力の底上げはできない。研究者らはそう分析している。
(中略)

◇格差の克服こそ公立の存在理由
 今回の調査は関西の学校が対象だが、「七つのカギはどこの学校にも有効だ」とメンバーの一人の志水宏吉・大阪大教授は語る。
 鍋島助教授は「計算ドリルをしていても授業中、子どもたちが立ち歩くなど、木を見て森を見ない学力向上策の学校が目立つ。家庭環境など格差の克服は難しいが、それが公立学校の存在理由だ。原点となる学校づくりの構えを各校がどう深めるかが問われている」と話している。

●「効果ある学校」は
(1)子どもを荒れさせない
(2)子どもを力づける集団づくり
(3)チーム力を大切にする学校運営
(4)実践志向の積極的な学校文化
(5)外部と連携する学校づくり
(6)基礎学力定着のためのシステム
(7)リーダーとリーダーシップの存在

[asahi.com]

本来「あたりまえ」であるべきことが「あたりまえではない」ことになっている今の世の中だから,こんな基本的な提言がされるわけです.