「国家機密」もボーダーレス化

グーグルの地図は鮮明過ぎ 各国が懸念表明
2005年10月18日15時06分

 インターネット検索エンジン最大手の米グーグルが今年から始めた衛星画像を使った地図サービス「グーグル・アース」に、各国が相次いで懸念を表明している。インドのカラム大統領も17日までに、テロリストが基地などの衛星写真をネットで入手する恐れがあると指摘した。

 グーグルがネット上で公開する衛星画像の解像度は国や地域で異なるが、インド地図には防衛施設の画像まで含まれる。同大統領は、安全保障上の懸念から、同種サービスを制限する法律の必要性まで訴えた。

 同様の懸念はタイやオランダ、韓国も既に表明。韓国については、紙の地図への掲載さえ制限する青瓦台(大統領官邸)の衛星画像が、グーグル上で公開されている。一方、北朝鮮寧辺の核施設の画像も閲覧可能だ。(時事)

[asahi.com]

この報道で、シーボルト事件を思い出してしまいました。「地図」は国家機密情報である、という事実が改めて浮き彫りに。