やっぱり,固定電話市場は・・・

平成電電民事再生法の適用申請 負債1200億円
2005年10月03日11時47分

 NTTの空き回線を利用する格安の固定電話サービス「CHOKKA(チョッカ)」を提供している平成電電は3日午前、東京地裁民事再生法の適用を申請した。負債総額は1200億円。CHOKKAの契約数は約15万件だが、サービスは今後も続けるという。

 割安な固定電話サービスの先駆けとして業界に参入したが、大手に追随されたほか、IP(インターネット・プロトコル)電話などの新サービスにも押され、収益力が低下していた。

 通信業界の規制緩和を受けて、同社は01年に「マイライン」に参入。低価格を売り物に事業を拡大し、03年7月には「CHOKKA」事業を始めた。

 だが、携帯電話の普及で固定電話市場全体が縮小傾向にある中で、日本テレコムKDDIなど大手通信会社が同様のサービスを開始。さらにNTTも固定電話の基本料金を値下げして対抗するなど競争の激化が響き、計画した契約数を獲得できなかった。

 固定通信の不振を補うため、7月にはソフト開発のドリームテクノロジーズと共同で無線LAN事業を全国展開すると発表。新たな収入源を模索していた。

[asahi.com]

今現在,個人レベルの音声通話は携帯電話が主流.企業レベルの音声通話も,大都市,およびその周辺部では光回線の上にIP電話という形態.中小都市とその周辺においても「固定電話回線」は,音声通話用の回線ではなく,ADSL+IP電話+FAXというデータ通信を行うための線路でしかない.音声通話専用の回線の需要は極端に目減りしている.ある意味,先を観る目がなかった,としか云様がなかろう.