パワフル母さん

7人の子の母親、最大野党が閣僚候補に選定 独総選挙
2005年08月21日21時04分

 来月18日投票のドイツ総選挙で、政権奪還を目指す最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のメルケル党首が、少子化や非行問題を担当する閣僚候補に7人の子供を持つ女性を選び、話題を呼んでいる。幹部の旧東独がらみの失言でジリジリと党支持率が低下しているメルケル党首は「お母さんパワーを存分に生かしてもらいたい」と売り込みに懸命だ。

 この女性はウルスラ・フォンデア・ライエンさん(46)。17日、政権を取った場合の9人の入閣候補者に抜擢(ばってき)された。ライエンさんは複数の大学で経済学などを学んだ後、研究機関で勤務。03年に政界入りし、北部ニーダーザクセン州の保健相を務める。会社経営者の夫との間に4〜17歳の7人の子供がいる。

 独紙によると、夫婦は毎朝6時半に起床。ともに仕事を抱えているが、学校への送り迎えや家事、しつけなどは協力し合っている。子育ての奮闘ぶりがメディアに取り上げられ、地元の人気を集めていた。

 ドイツ人女性が生涯に産む子供の数は現在1.36人で少子化は大きな社会問題だ。戦後最悪水準に達した大量失業に伴う家庭崩壊や若者の非行も最近深刻だ。

 ライエンさんは「仕事と家庭を十分両立できる国にしたい。夫と子供は私の最も大切なものだ。子育て体験を存分に生かしたい」と話している。

[asahi.com]

一般的に、日本での「子沢山家庭」は、避妊具を購入する資金もないような貧困層が多かったりするという事実と比べると、すごいの一言ですな。