倒産してしまった建設業者から学ぶ

バブル崩壊後,ゼネコン*1/マリコ*2/サブコン*3は軒並み業績を悪化させている.それは,官に癒着する体質だったからだ.また,彼らの下請しかやっていなかった中小・零細企業は彼らに連動して業績を悪化させ,最悪,倒産の憂き目に会っている.しかしながら,ゼネコン等の下請を主要な収入源としていなかった建設業者,すなわち住宅,設備などの施工業者は(元来,売り上げはそう大きくもないが),ゼネコンほどの大打撃をうけることも無く,倒産と言う最悪の事態に直面することはあまり無かったようだ*4.この状況もまた,「生活に密着している」点が強調されているような気がしてならない.(ちなみに,今現在,本業で食べていけなくなった土木などの業者が,設備などに鞍替えを試みる動きも見られ,設備業界においても一気に価格競争に突入した感がある.このため,10年の不況を何とか乗り切った古株の設備業者が価格競争に敗れて突然倒産,と言う事態も起こっている)

*1:土木,建築,なんでもござれの超大手建設業者

*2:海洋関連工事専門の大手建設業者

*3:事業範囲を限定している大手建設業者

*4:元々経営体質が弱いところは,当然の如く潰れたわけだが.