さらに、米国内における「韓国籍」の人びとの立場がビミョーなものに。

容疑者は23歳の韓国出身学生 米大学乱射事件
2007年04月18日01時14分

 米バージニア州ブラックスバーグバージニア工科大で16日、32人が射殺され容疑者が自殺した事件で、大学を管轄するバージニア・テック警察は17日、自殺した容疑者について、大学の寮に住む韓国出身の同大学4年チョ・スンヒ容疑者(23)と発表した。第2の現場から押収された2丁の拳銃のうち、1丁については最初の現場の学生寮で使用された武器と同じものと確認された。


 警察はなお、チョ容疑者が双方の銃撃の容疑者かどうかについて捜査を続けている。同容疑者は英語を専攻していた。韓国政府当局者によると、チョ容疑者は92年に渡米し、永住権を持っているという。第1の事件について、状況を知る可能性があるとして事情を聴いた男性については、最初に撃たれた女性の知り合いだが、銃撃に結びつく証拠はないとした。

 チャールズ・スティーガー学長は、今週いっぱいは講義を開かないと述べた。第2の銃撃で30人が犠牲になった教室棟ノリス・ホールを学年の終わりまで閉鎖する。

 病院関係者によると、けがをして病院に運ばれた20人以上のうち、複数の容体が安定し、重体の患者はいなくなったという。

 米メディアによると、30人が犠牲になった第2の事件の現場で、学生が逃げる時間を稼ぎ、教室に入ろうとする容疑者をとどめるため、教室の扉を押さえ続け、撃たれた教員がいた。航空工学で国際的に知られたルーマニア出身のイスラエル人で第2次大戦ホロコーストの生存者のリビウ・リブレスク教授だという。

 大学新聞はこれまでに死亡したうち、工学系の教授3人、ドイツ語の教員1人、学生10人の名前を公表した。リブレスク教授の名前はこの中にあった。
[asahi.com]

アフリカ系やヒスパニック系といった、「マイノリティ」の住民を中心に発生した1992年のロス暴動。しかし、真っ先に襲撃されたのは同じ「マイノリティ」の一角を担う朝鮮系の人びとが集っているコリアタウンだった、という笑えない事実からもわかるとおり、ある意味昔から微妙な立場に置かれている(というよりも、自ら蒔いた種、ともいう)米国内における「韓国籍」の人びと。
さらに自らの立場を自分の手で追い落とすような、「同胞」の手による今回のこの事件。韓国の駐米大使館が急遽コメントを出したのも、その辺の事情を熟知しているからですな。
北朝鮮政策のマズさとか、バイオ系科学論文捏造とか、国際社会の中ではマイナス要素ばっかりですな。現在の韓国。当然、本国の人達は気付いていないんでしょうけれど。
(これで、慰安婦問題が沈静化してくれれば、日本としては儲けモノでしょうが、非常に不謹慎ですね・・・)

(追記)
そして、本国の大統領も、たまらずコメントを出しました。

「言い表すことのできない衝撃」韓国大統領が談話
2007年04月18日01時26分

 韓国の盧武鉉ノ・ムヒョン)大統領は、米バージニア州で起きた銃撃事件の容疑者が韓国出身の学生だった事実を受け、「言い表すことのできない衝撃を受けた。韓国国民とともに、今回の事件の犠牲者、家族、ブッシュ大統領を始めとするすべての米国民に対し、深い哀悼と慰労の意思を伝える」との談話を出した。
[asahi.com]

韓国大統領の立場にある人間としては、まず最初に米国に謝罪するべきだと思います。ですが・・・朝日に記載されているこの訳が正しいのであれば、この文言は米国民の感情を逆撫でするよな〜と感じてしまったんですけど・・・・

(さらに追記)
予想通り、

従軍慰安婦問題での集会自粛へ 在米の韓国人団体が方針
2007年04月18日15時37分

 従軍慰安婦問題に取り組む在米の韓国人団体「121連合」は17日、韓国出身の学生による銃乱射事件を受け、4月下旬の安倍首相の訪米時に予定していた集会などの活動を自粛する方針を固めた。

 同連合の関係者は朝日新聞の取材に「(事件の影響で)韓国人差別による事件が起きないことを願っている」と述べた。そのうえで「今は静かにしているべき時だ。(慰安婦問題について)すべての活動をキャンセルした」と語った。
[asahi.com]

ちょっとだけ、自己矛盾に気付いたような素振りをしていますが、「今は静かにしているべき」ということは、結局のところ、全然わかっていないようですな。