さすが農業大国

ロバと衝突し列車脱線、南仏の幹線鉄道大混乱
2006年08月04日12時28分
 フランス南部のニーム近くで3日早朝、ローカル列車が線路上にいたロバ2頭と衝突、脱線した。乗客約30人にけがはなかったが、線路が200メートルにわたり破損し、夜まで不通となった。南仏の東西を結ぶ幹線のため、多くの観光客が駅で足止めされるなどの影響が出た。

 仏公共ラジオやAFP通信によると、衝撃で機関車の前部が壊れ、金属部品が線路をえぐる形となった。完全復旧は4日夜の見込み。現場のニームモンペリエ間では、1日に超高速列車TGV40本を含め約160本の列車が走っており、運休が相次いだ。両駅間約40キロは終日、バスによる代替輸送となった。

 ロバは付近で家畜として飼われていたもので、2頭とも死んだ。飼い主が分かったため、仏国鉄は損害賠償を求める方針だ。線路への侵入を防ぐ金網が現場近くで破れていた、という。

 この事故の数時間後、現場から約200キロ西のアルビ付近で、ローカル列車が線路上にいた牛3頭をはね、脱線した。復旧には丸1日かかるが、ロバの事故に比べ旅客への影響は小さいとしている。牛は死んだ
[asahi.com]

首都、パリは「芸術の都」として有名ですが、国家としてのフランスは「農業国」です。そんな一面が如実に表れている事故ですね。それにしても朝日新聞、ロバにしろ牛にしろ、列車にぶつかって生きていたら、それはロバや牛ではなく、化け物ですよ。