黒字と言っても・・・

楽天球団5000万円黒字 初年度見通し

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 プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する楽天野球団の新規参入1年目の決算が、5000万円以上の黒字見通しであることが27日分かった。チームは最下位だったが、入場料、グッズ販売収入などがシーズン終盤まで好調に推移した。当初は15億円の赤字を見込んでいた。
 島田亨球団社長が仙台市内で同日あった「宮城ドーム建設協議会」に出席し明らかにした。

 黒字となるのは、入場料収入の好調さなどを受け予想売上高が50億円から70億円超の大幅増となることが大きい。球場改修を引き受ける見返りに譲り受けたフルキャストスタジアム宮城仙台市宮城野区)の管理運営権によって、スタジアム事業収入がそのまま球団へ入る仕組みも貢献した。
 一方で、皮肉にも最下位に終わったチームの不振も寄与。「出来高払い契約を結んだ選手が活躍せず、年俸総額が減る」(球団)という。

 プロ野球界では巨人、阪神など一部の人気球団を除き、年間20億―30億円の赤字になるのが現状とされている。特にパ・リーグ球団の経営は厳しく、球団単体で初年度黒字を実現する楽天の運営手法は関心を集めそうだ。
 ただ、来季と2007年は10億円を超える選手補強や、約30億円をかける第2期球場改修など大型支出が続くため、10億円前後の赤字を見込む。08年から「黒字基調の経営を目指す」方針だ。

2005年09月28日水曜日
[河北新報]

最下位ゆえの黒字とは・・・
球団経営陣が黒字のみを追究すると,萬年最下位でいい,ということに・・・