人民元切り上げ

(7/21)人民元、対ドルで2%切り上げ・通貨バスケット制導入
 【北京=吉田忠則】中国人民銀行中央銀行)は21日、これまで米ドルとの間で固定していた中国の通貨、人民元の為替レートを対ドルで2%切り上げると発表した。同日午後7時(日本時間午後8時)から実施した。同時に固定相場制を改め、22日からは上下0.3%の範囲内で変動させる。変動に際しては日本円など他の通貨の動向も参考にする方針で事実上「通貨バスケット制」を導入する。

 米国の対中貿易赤字を背景に、米国から為替制度を見直すよう圧力が高まっていた。制度改定には米国との通商摩擦を和らげる狙いがあるとみられる。さらに中国自身も金融・経済政策の効果を高めるため、固定相場制を維持するのが難しくなっていた。中国が為替制度を抜本的に見直すのは1994年1月以来。人民元の対ドルのレートはアジア通貨危機が起きた1997年末ころから、1ドル=8.27―8.28元の狭い範囲でほぼ固定されてきた。21日午後7時に設定したレートは1ドル=8.11元。22日はまずこのレートをもとに上下0.3%の間で変動を開始。23日からは人民銀行が発表する前日の終値をもとに、0.3%の範囲内で変動させる。
[日経]

結局まだ、(ほぼ)固定相場ですね。