日本国内における「blog」のまとめ

あくまでも私見であるが,日本国内において,「日記」ではなく,あえて「blog」と自称しているページ*1には,以下に示すような特徴があると思われる

  • 「誰かからの反論や共感といった外部の意見」を暗黙のうちに求めている.*2
  • 天気や食事の内容といった,「プライベート」な内容ではなく,「パブリック」な内容しか記載されていない
  • 執筆者が,その存在を強くアピールしている(「このページは『執筆者』による文章である」との強いメッセージ性を有する)
  • 「日記」システムとは異なり,「個人/企業所有サーバ」上への展開ではなく,専用サービスを提供するサイトに,各blogがクラスタ状に存在する.この配置の利点は,サイト運営者側にとっては複数のblog間をまたがった,横断的な情報探索が容易であると言う点,書き手,読み手にとっては,情報の一極集中により,マイナーな書き手による文章も一般に露出する確率が均等になるという点が挙げられる.

以上を踏まえると,内容の観点からすれば,blog は2日前に記載した,「売名行為(営業活動)的日記」と分野が重複していると言うことに気づく.また,執筆者本人が「blog」と明言する背景は,やはり,「そこらへんの日記とは違う」という自意識が働いているものと思われる*3
日本国内においては,「blog」は「日記」の部分集合であるが,「公」,「議論」,「執筆者」を意識したものである,と言い換えることができるのではなかろうか.

*1:サイトではない

*2:かつ,意見を求める対象は,完全な匿名読者ではない

*3:以上すべての私見において,既存の「日記」システムの存在を知らず,「blog」システムしか知らない「初心者」に関しては,適用不可能であることは当方も承知している