2000年以上前から続く伝統を否定するのは容易ではないはずですよ・・・

死刑囚の引き回しや遺体の侮辱禁止 中国当局が「意見」
2007年03月12日16時22分
 12日付の中国各紙によると、中国の最高人民法院最高裁)、最高人民検察院最高検)、公安省、司法省は死刑制度のより厳格な実施に向けた「意見」を公表した。この中で、死刑囚を街の中で引き回したり、見せしめにしたりすることを厳禁するよう指示した。

 中国の一部地方では見せしめや懲罰などを目的に「公開処刑」が行われているとされ、海外から人権侵害として批判されている。

 意見はこのほか、「死刑囚の人格を侮辱する行為や、(執行後の)遺体を侮辱することも禁止する」と強調。意見は死刑囚の人権保護や合法的権利の行使を重視しており、2008年の北京五輪などを控え、死刑制度の改善をアピールした形だ。(時事)
[asahi.com]

朝日の記事が提示しているような内容の、様々な「見せしめ」的な刑事罰は、中国文学の中で日本人に最も親しまれている「水滸伝」や「三国志演義」等、明代に成立した大衆文学の中で頻繁に現れてきます。のみならず、「史記」や「後漢書」といった正史を紐解いても現れてきます。ということは、2000年以上前から現代に至るまでの間、中国における刑事罰は変化していない、ということになります。
そのような「お家芸」を北京オリンピックが開催されるまでのたった1年間で変革する、ということは至難の業では?