売名行為(営業活動)的日記

悪く言えば売名行為(自分自身の売り込み),よく言えば営業活動としての「日記」を考えてみる.
このような日記は,2種類に分類することができる.
まず第1のタイプの日記を書く人々は次のような人々である

  • (それなりに成功しているベンチャー)企業や大企業の経営者
  • 著名な学者
  • 知名度のある評論家,コラムニストといった,著名な「文筆業」の人々
  • 有名漫画家,人気のある芸能人

上に挙げた人々の特徴は,「実社会でそれなりの地位にある人々」ということになる.
このタイプの日記は,企業経営者によるものであれば株主への弁解とも受け取れる内容,有名人によるものであればファンへの感謝のメッセージ,文筆業に携わる人間によるものであれば,上梓した文面への自己フォロー等が記載されることが多い.また,このタイプの日記は,一定数以上の読者が,開設直後から保証されるといっても過言ではなく,更新頻度があまり多く無くても,内容がつまらないものであっても,固定読者が離れていくことはあまり無い.
次のタイプは,「無名の」人々による営業活動的日記である.具体的には

  • ライター志望の人
  • ジャーナリスト希望の人
  • ベンチャー企業を創設するための資金集めをしたい人々
  • あまり有名ではない芸能人
  • 単純に「有名になりたい人」

などが挙げられる.これらの人々の日記は,如何にして自分の日記を「偶然に読ませ」,なおかつ偶然訪れた浮動読者を「リピータ」に昇格させるかという点が至上命題となる.また,獲得した固定読者を厭きさせない程度の更新頻度+クオリティが必要となる.
ちなみに,上記二つのタイプの「営業活動的日記」の共通点は,「書き手の名前」を,「実社会における名前と一致させて」公開している点である*1

*1:一致させていない場合は,メールアドレスを公開しているパターンとなる