本来の「日記の定義」

一概に「日記」と言っても、その内容は千差万別である。本当に個人的な日記の場合、当日の天気や食事に関する内容しか記載されていないものであっても、それが「日単位」に入力されていれば「日記」になる。また、当日起こった事件/参加したイベント/仕事の中身+それらに対する本人の感想といった、事実+感想を克明に綴った「一般的な」日記もまた、当然のごとく「日記」である。
どんな内容、文章を持つ日記が「質が高いのか」、という判断は他人によって決められるものではない。まず何より、旧来の「日記」は、他人の目に触れることは基本的に一切なく、「質」を評価する必然性がまったくなかったのである。つまり、他人にとっては意味がなくても、理解不能であっても、自分にとっては意味がある内容、文章で、日単位に記載されたものが「本来の『日記』の定義」となるわけである。